RUNWELLについて
-Ideal Qualia-
トラックバイクに関わる全ての方のために、理想的質感を実現します。
Ideal Qualiaのどの様な製造方法で、どのような管理の下でモノが作られるのか。それらによって左右される品質や加工精度などの「クオリティ」に対し、「クオリア」とは、モノを見て触れる、握る、持ち運ぶ、使用する、片付けるといった私たちのあらゆる動作の中で、人間の五感が感じる体験や感性価値を意味します。この感性価値を実現していくことが、ランウェルブランドの存在意義であると私たちは信じています。
ブランド名のRUNWELLには、メカニックのマシンに対する「よく走れ!」(RUN・WELL)という真っすぐな想い、そして「常にメカニック目線でありたい」という私たちの想いが込められています。
ランウェルの「ラ」を象ったロゴマークはMade in Japanにこだわる私たちの決意です。この国際社会で「国産」にこだわりとプライドを持ち続けなくてはいけません。そして、ライダーの命を守るメカニックが使う道具だからこそ「理想的質感」(IDEAL QUALIA)と、確かな品質を追求した妥協のないモノづくりを、私たちは追い求めていきます。
私たちのミッション
1 一流をつくる
100分の1秒を競う世界のアスリート達。彼らが乗る自転車は、一流のデザイナーと技術者によって開発され、一流のメカニックによって組み上げられています。マシンの性能をフルに発揮させ、ライダーが安全に走れるようマシンを整備する責任者、メカニック。ランウェルの役割は、その重責を担うメカニックのパートナーとして、仕事を支える「一流をつくる」ことです。学生からマスターズ、自転車愛好家やガレージメカニック、一つでも工具を持つ人はメカニックです。私たちは、世界中のメカニックが安心して作業できる製品を提供します。
2 サービスをつくる
いまや世界はインターネットでつながり、地球上どこにいても日常的に交流できる時代。だからこそ私たちの仕事はモノづくりにとどまらず、モノを世界へ発信し、必要とする人へ届けられる環境を整えることも当然の責務であると考えます。私たちはモノをつくるメーカーとして、世界中のお客さまが安心して商品を購入できるサービスをつくるメーカーに進化していきます。
3 風土をつくる
モノで溢れるこの時代、資源の無い日本メーカーだからこそ目指すべきは、唯一無二の一流製品をつくり、お客さまに「これに出会えて良かった」と思っていただけるモノづくりの道だと考えています。金属という貴重な資源を理想の形に変える伝統技術、そしてお客さまと共に実現するイノベーション。私たちはお客さまと心通う風土づくりに取り組み、技術、品質、質感、サービスに妥協のない製品を共創し、サイクルシーンの活性化に尽力します。
熱間鍛造
鋼を叩いて形を作る。この技術を鍛造と呼びます。鍛造によって金属内部の空隙がつぶされ、粒子が均一に結合されることで、強くしなやかな工具が生まれます。
1625年、和釘の製造方法としてこの地に伝わった鍛造は、約400年の年月をかけて現在のエアスタンプハンマーを用いた技法へと発展しました。鋼を1,200度に熱し、工具の形を彫った金型で上下から打ち付ける。真っ赤な鋼を冷める前に素早く打つ技術、正確な力加減とリズムは経験を積んだ職人にしか成し得ない技であり、エアースタンプハンマーによる鍛造だからこそ実現できる技です。熱間鍛造は、私たちの工具作りの根幹です。
ランウェルの本拠地、燕三条
新潟県の真ん中に位置する工業が盛んな二つの街、燕市と三条市の二市からなる燕三条。この地のものづくりは江戸時代1625年、度重なる水害に苦しむ農民に奨励された和釘づくりが始まりです。先人たちが継承し昇華させた技術が、現在の工業産業エリア「燕三条」を築き上げました。
燕市は洋食器、三条市は金物の生産で栄え、それらを支える地場産業は材料問屋、各種金属加工、刃物の研磨、磨き屋、メッキや塗装などの表面処理、パッケージを作る印刷や段ボール屋、製品を販売する卸問屋と裾野が広い産業構成となっています。その9割以上が中小企業、そして人口は両市を合わせて20万人に及ばない地域ですが、これほどモノづくりに恵まれた場所は他にありません。ランウェルの本拠地は、四季が織りなす新潟の自然の中で、400年前から躍動するものづくりが行われる燕三条にあります。
こちらの動画は、2021年に三条市が発表したプロモーションビデオです。キャンプ用品で知られるスノーピークの本社が在る下田エリアを中心に制作され、豊かな自然、アウトドア、そしてモノづくりがバランスよく混ざり合う燕三条が見られます。私たちも少しだけ参加させて頂いています。是非ご覧ください。
環境への取り組み
モノづくりの現場はエネルギーを多く使います。そのエネルギーを無駄にしないため、不良率ゼロ、そして長く愛用していただける高品質な製品づくりを目指しています。また有害化学物質を把握し産業廃棄物の適切な管理と処理はもちろんのこと、小さな町工場の小さな取組ではありますが、環境へ配慮した出来る限りのことにチャレンジしています。
1 プラスチックを使用しない商品開発
プラスチックは軽量で加工性に優れ汎用される一方、マイクロプラスチックとなり環境への影響が懸念される昨今。工具の場合は持ち手に採用されることが多いプラスチックですが、ランウェルは可能な限り全て金属で作れるよう設計しています。私たちは世界へ発信する者としての責任をもち、サステナブルな商品開発を推進していきます。
2 紙製商品カタログの廃止
インターネットやデジタルデバイスの普及に伴い、お客さまへ常に最新の商品情報をお届けできるようになりました。ランウェルは紙資源の使用量削減の一環として、設立当初から毎年作成していた紙製商品カタログの廃止を決定し、オンラインコンテンツの充実に取り組んでいます。
3 サステナブルなパッケージづくり
工具の梱包材はブリスターケースや台紙が主流ですが、私たちは継続した使用が可能な塩ビケースを採用しました。商品を傷つけることなくお客様へお届けでき、その後も工具の保管や、持ち運び用のケースとしても使っていただけるからです。私たちメーカーにとってのパッケージは、商品を「分かり易く、良く見せる」重要なデザインエレメントである一方で、メーカーが取り組むべき環境への取組であるという認識のもと、これからも改善に努めて参ります。
品質への取り組み
品質×質感をデザインテーマの一つとして定めているランウェル(製造元:相場産業)は、1984年に取得したJIS規格を基に工具の設計・開発を行ってきました。2008年にはISO9001品質管理システムを導入し、製品のさらなる品質向上に努めています。良いモノをユーザーの手へ。その想いで、製造工程、検査、品質マネジメントの定期的な見直しを実施し、安心して使える製品づくりに取り組んでいます。